諌早地域の部活動は対応できるのか?

\ 部活動地域移行の現状と課題 /

諌早地域における令和5年度、中学生の部活動地域移行についてのレポート
現在、中学生の部活動地域移行にはいくつかの課題が存在しています。

POINT

01

\ 現場の対応力不足 /

1つ目の課題は、地域移行による部活動環境の変化に対する適応力の不足です。これまでの中学校部活動とこれからの地域移行について、指導者を含めて現場での認識には大きな差が生じています。
これからのスタイルや運営方法がよく分かっていない場合があり、顧問・指導者たちは新しい環境に適応するのに苦労しているようですので、顧問・指導者などクラブに関わる大人向けの「勉強会」を実施していくことは不可欠のようです。

サッカー部においては、今年度の活動内容はこれまでと変わらないようですが、時間制限や活動日数については学校側からの指示により対応しているようです。今後は、地域移行によって練習時間や試合時に「これまで通りで大丈夫」なのか?「制限が無くなり自由にできる」のか? この辺が、子供たちへの負担にならないのか不安が残ります。

POINT

02

\ 人数現象により消滅する? /

2つ目の課題は、学校単位での部活動の継続問題です。地域移行によって、部活動の継続が難しくなる生徒も存在し、これによって部活動の存続が脅かされる可能性があります。
要因のひとつは、学校の部活動ではなく「クラブチーム活動」を選択している場合が増えているスポーツもあり、意識差によりアスリート思考か、そうでないかにより行き場の違いが生じています。

放課後にそのまま学校グラウンドで練習ができるメリットの「部活動」ですが、生徒数が少ない学校においては「合併」と同じ状態になって、拠点校練習・試合での移動が問題のひとつとなりそうです。

POINT

03

\ 練習時間の延長で負担増? /

3つ目の課題は、部活動とクラブチームとの併用により、これまで以上の活動時間をすることで生徒たちへの負担増加が問題となり、プレイヤーである生徒の身体を守るためにも、規制が必要となるでしょう。

学校管理下の部活動においては、時間制限は可能でした。しかし、地域移行により「クラブ化」する事で、練習時間を増やそうとする指導者やクラブは増えることが想像できますし、現状でもそのようなことが行われているようです。

中学校顧問の負担減少を目的のひとつとして、部活動地域移行の制度が始まっていますが、学校の部活動からクラブチームへ変化するだけでは様々な課題が解決出来ないままだあり、地域によってはこれまで通りのやり方がスムーズな運営になる事も十分にありえると思います。

まず、地域移行に伴う部活動環境の変化に対する適応力を高めるために、中学校とクラブに関係する指導者での部活動の連携を強化する必要があります。「部活動地域移行」により生徒たちがより専門性を持った指導者との出会いにより、スポーツに親しむことが出来るよう支援することが重要です。

部活動地域移行の問題解決に向けても活動を行っています。https://machi-spo.sports1388.jp

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